ネパール評論

ネパール研究会

野生動物軍団と専守防衛農業

丹後の村は盛夏,野山に生命があふれ躍動している。動物たちも元気だ。

クマは桃の木に登り桃色に熟した実をほおばり,イノシシは牙でサツマイモを掘り起こし,一家で食べ尽くす。やがて秋になれば,猿軍団が山から下りてきて,庭の柿の木に登り,柿を食べてしまうだろう。コメも野生動物たちの好物だが,さて今秋はどうなることやら。

日本国民は,北方某国など,外国に対しては,防衛には先制攻撃が必要だなどと勇ましいが,自国農業についてはもっぱら専守防衛,欧米の「動物の権利」擁護団体から表彰状がもらえそうなほど平和主義に徹している。

日本農業は,TPP以前に,野生動物連合軍の波状攻撃で崩壊するのではないだろうか。

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 ■イノシシにより一夜で壊滅したサツマイモ畑。国道側。電気柵も効果なし。(2013.7.28)

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 ■自宅横の畑(防獣網設置)。イノシシによりサツマイモ壊滅後,小豆を播き,芽が出た(2013.7.28)。撮影日夜,今度はタヌキかアライグマに掘り起こされた(2013.7.29)。

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2013/07/31 @ 12:26

カテゴリー: 社会, 経済

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