ネパール評論

ネパール研究会

制憲議会,ネバン議長選出

制憲議会は2月18日,統一共産党(CPN-UML)議員のスバシ・チャンドラ・ネバン(सुवास चन्द्र नेम्बाङ्ग)を議長に選出した。第1次制憲議会でも議長であったので,間にSB・タパ暫定議長を挟むが,事実上,再選。

議長選では,NC=UML「7項目合意」で首相ポストの見返りとして議長ポストをUMLに約束したコングレス党(NC)が賛成し,他党は,批判しつつも対立候補は立てなかった。無投票当選。

これは,一見,NC=UML連立政権の成立のように見えるが,実際には,まだ何とも言えない。なぜなら,UMLは,NCが制憲議会議長だけでなく副首相と内務大臣もUMLに渡すと約束したとして,その実行を迫っているからだ。NCはそのような約束はなく,内相は絶対に渡さないといっており,どう決着するか,まだわからない。

ネバン議長は1953年生まれ。リンブー民族出身。弁護士。イラム2区選出UML議員。代議院議員,代議院議長,第1次制憲議会議長など歴任。

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 ■超巨大議会(CA-HP)。陣笠にはオペラグラス必須。

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2014/02/19 @ 15:10

カテゴリー: 選挙, 議会, 憲法

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