ネパール評論

ネパール研究会

「ヒマラヤ航空」設立,カトマンズ-ラサ便10月就航

中国「西蔵航空」は,8月18日,ネパールの投資2会社と合弁で,「ヒマラヤ航空」を設立した。エアバス319型2機により,カトマンズ-ラサ便を10月28日から就航させる予定(新華社8月22日; Nepali Times,22-28 Aug; Republica,21 Aug; ekantipur, 20 Aug)。

▼資本金 2500万ドル
 中 国 側:49% 西蔵航空
 ネパール側:51% HIF,イエティ世界投資
  *西蔵航空=エアバス319型9機保有。中国国際航空系
  *HIF=旅行業,水力発電等に投資。ネパール投資銀行系
  *イエティ世界投資=イエティ航空系列会社

この「ヒマラヤ航空」は,一応,ネパールの会社だが,中国側も49%出資しており,中国の意向が会社運営に大きく影響することは避けられない。

ネパールの航空会社にとって,チベットは多くの観光客が見込めるし,また中国の他の都市へのフライトも魅力的だ。日本の訪ネ客も,多くがすでに中国経由となっているのではないか。

航空分野でも,中国はネパールに対する影響力をますます拡大して行くであろう。

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 ■西蔵航空路線図(同社HP)/中国国際航空HP

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2014/08/24 @ 10:19

カテゴリー: 経済, 旅行

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