ネパール評論

ネパール研究会

ヒンドゥー教王国復古運動,RPP-N

新憲法制定期限1月22日が近づくにつれ,国民民主党(RPP-N)の動きが活発になってきた。

カマル・タパ議長は,1月2日のカトマンズ集会において,ヒンドゥー教国家復古まちがいなし,もし新憲法にその規定がなければ第三次人民運動を開始する,と怪気炎を上げた。

世界を見ると,イスラム教国70,キリスト教国40,仏教国10。とすれば,国民の81%以上がヒンドゥー教徒のネパールがヒンドゥー教国であって,どこが悪いのか? ヒンドゥー教国にすべきか否か,国民投票で決めよ。これが,タパ議長の主張である(a)。

ヒンドゥー教国復古はありえない,というのが一般の見方だが,インドではBJPが大勝し,強力モディ政権が成立した。RPPにとって,状況は以前よりはるかに有利となっている。新憲法制定が成らず,混乱が続き,情況が悪化していけば,ひょっとしてひょっとするかもしれない。

新憲法制定・公布期限まで,あと20日間!

▼カマル・タパRPP議長ツイッター掲載写真(https://twitter.com/KTnepal)
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[参照]
(a)”RPP-N warns of third mass movement for Hindu state,” Ekantipur,2015-01-02
(b)”RPPN Chair demands Nepal be declared a Hindu State in the new constitution,” Nepalnews, 2015-01-02

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2015/01/03 @ 22:22