美しくなった日本の山
久しぶりに日本の山に登ってきた。といっても,運動不足の虚弱老体,新穂高ロープウェイで2156mまで登り,西穂独標(2701m)まで行ってきたにすぎないが。
感心したのは,登山道や山小屋周辺が美しくなり,文字通りゴミ一つ落ちていなかったこと。以前は,人の気配のするところには,たいていビニールや紙屑,生ゴミなどがが散乱していたが,今回,西穂を歩いた限りでは,そのようなことはまったくなかった。
これは,おそらく山関係の方々の長年の努力の結果,一般の登山者にも山にゴミを捨てない習慣が身についてきたからであろう。
これは誇るべき文化だ。こうした文化は,形成には長年の地道な努力が必要だが,破壊は簡単,誰かが無視し始めたら,すぐ元に戻ってしまう。大切に守り育てていきたいものだ。
谷川昌幸(C)
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