ネパール評論

ネパール研究会

英国人画家,デモ参加容疑で逮捕(4)

マーティン・トラバース氏は,ネパールでは著名外国人の一人だと思われる。たとえば,2015年4月には,英国文化振興会(英国大使館)とカトマンズ現代美術センター(KCAC)等との共催で,「マーティン・トラバース壁画ワークショップ」を開催している。

マーティン・トラバース壁画ワークショップ
このワークショップでは,トラバース氏指導の下,ネパール人芸術家らが参加し,英ネ修好200周年記念の大壁画(長辺30m)を英国文化振興会の壁に描いた。(私は未見)

英国文化振興会(ブリティッシュ・カウンシル)HPによれば,次の壁画はカトマンズの周縁化された被差別社会諸集団のためのものとなるという。

このように,トラバース氏は,政治性の強い壁画を描いており,それを英国大使館も十分認識したうえで,彼の制作活動を支援してきたとみるべきだろう。

英国文化振興会の壁画
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 ■制作中(youtube)/完成後(Siddartha Art Callary

トラバース展「闘いと夢:ネパール人民への敬意」(2015年8月23日~9月6日)
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 ■Siddartha Art Callary

Written by Tanigawa

2016/05/20 @ 12:18

カテゴリー: 文化

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