ネパール評論

ネパール研究会

ネパール不動産バブル,日本人もビックリ!(1)

1.Unreal Real Estate Prices: 非現実的な不動産価格
ネパールでは,不動産価格の高騰がなおも続いている。狂乱地価を体験した日本人から見ても,その様は,かつての日本以上に異様とさえ見える。「不動産バブル」といわざるをえない。

この問題につき,ネパリタイムズが長文の批判記事を掲載している。

Ramesh Kumar,”Kathmandu’s unreal real estate prices;The urban property value bubble is artificial,and could spell an economic crisis if it bursts,” Nepali Times,February 5,2022

タイトルは,「カトマンズの非現実的な不動産価格」。土地や建物は「現実の,不動の(real)」財産(estate)であるはずなのに,カトマンズではそれらが「非現実的な,夢のような(unreal)」価格になっている,というのだ。

では,どうなるか? 「都市部の不動産価格は不自然な作為的バブルであり,破裂すれば経済危機を招くだろう。」

これは大変。日本では1980年代半ばからの不動産バブルが90年代初めに破裂,以後,長年にわたり日本は深刻な後遺症に苦しめられた。日本沈没の悪夢が正夢になりかけた。国力がそこそこあった日本にして,この有様。もしこれと同じようなことがネパールで起きたなら,日本以上に深刻な経済危機に陥るのではないか?

以下,他のネット情報も参照しつつ,ネパールの不動産取引について検討してみよう。

220219aNepali Times,February 5,2022

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2022/02/23 @ 15:01

カテゴリー: ネパール, 社会, 経済

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