インドラ祭よりミスコン祭
9月11日午後、仕事帰りにインドラ祭をのぞいてみた。人出はそこそこだったが、盛り上がりに欠け、途中で退散した。
理由は通俗化。社会の資本主義化・世俗化で、祭りの「聖性」が失われ、「非日常性」が減退した。
いまでは、クマリにせよ神々にせよ、要するに見世物。非日常的聖性への怖れなど、どこにもない。報道カメラが傍若無人に神々を追いかける。儀仗兵はだらけ、まるでやる気がない。観衆も、来てはみたものの、これならテレビの方が面白いなといった感じで、しらけきっている。
もはや、インドラ祭は二流の退屈な見世物に過ぎない。非日常的聖性を失ったクマリは、到底、世俗の生き神様ミス・ネパールの敵ではない。
谷川昌幸(C)
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