IT企業に丸裸にされる市民
グーグルの新サービスに対し批判が高まっている。アクセス情報の一元管理により,たとえば○○が過激派サイトを見た後,△△にメールを送った,といったことが簡単にわかるらしい。これは世界規模の市民総背番号制であり,スマホなどのGIS情報とも組み合わせると,世界中の人がすべて丸裸にされる。
これはたまらん,ということでグーグルが攻撃されているわけだが,技術的には可能なわけで,たとえグーグルがやらなくても,他のIT企業がやるにちがいない。ネットやスマホを使う以上,プライバシーは放棄したものと観念せざるをえないだろう。
早い話が,たとえば,このブログ。無料なのに,なかなかサービスがよい。アクセス情報もかなり詳しく,検索用語からリンク元,それに最近はアクセス地域まで教えてくれる。これを見ると,日本が一番多いが,この日はネパール23,米国4,フランス2,タイとカナダ各1となっている。
IT素人でよくは分からないが,知識さえあれば,国内のどの地域からか,あるいはアクセス元は誰かまで,分かるのだろう。いやはや,すごい時代になってきた。素人でも日常的にこんなことができるのだから,グーグルが世界中の市民を丸裸にすることは,もはや止めようがないだろう。
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上から「アクセス国」「検索/リンク元」「検索キーワード」(3月15日)
谷川昌幸(C)
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