ネパール評論

ネパール研究会

京都の米軍基地(9):周縁からの発信

米軍Xバンドレーダー基地予定地の経ヶ岬は,周縁の周縁である。経ヶ岬は丹後の周縁,丹後は日本の周縁。かつては,そのような周縁からの発信は難しかったが,技術革新により,それが可能となり始めた。

私は,これまでユーチューブを使ったことがなかったのだが,昨日,アクセスしてみると,実に簡単,これならサルにでもできる。さっそく,京丹後市議会でのXバンドレーダー審議の様子をアップロードした。

▼京丹後市議会Xバンドレーダー審議(3月13日)
▼京丹後市議会Xバンドレーダー審議(3月22日)
▼京丹後市議会Xバンドレーダー審議(5月20日)

サルと技術的には大差ない私のようなIT素人にも,周縁地の議会審議を全世界に向け発信できる。これは革命的なことだ。

京丹後市の議員諸氏は,おそらくまだ意識してはいないであろうが,いまや発言の一つ一つが世界市民の前で行われる。当然,その厳しい批判に耐えられるものでなければならない。

一方,京丹後市議会での各議員の発言は,日本やアメリカの情報機関(NSA,CIAなど)は無論のこと,北方の某国や某々国の軍や情報機関にも,当然,記録保存され,分析評価されている。某国が,Xバンドレーダー配備阻止,あるいは配備後であればその破壊のため,工作船や工作員を送り込むとき,あるいは日米情報機関がその対策を練るとき,収集された各議員や地域住民の情報を最大限活用することは,いうまでもない。

周縁からの情報発信は,丹後半島に多数棲息する野猿程度のチエさえあれば,十分に可能だ。図らずもユーチューブがそれを実証した。国家安全保障局(NSA)に個人情報監視が許されるなら,生存を脅かされる経ヶ岬の野猿に,空自分屯基地=米軍Xバンドレーダー基地の監視が許されないわけがない。

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2013/06/19 @ 09:42