ネパール評論

ネパール研究会

軍施設撮影で韓国人逮捕

カトマンズの軍施設撮影容疑で,3月18日,韓国人4人が逮捕された。

逮捕されたのは韓国放送局のスタッフ4人とネパール人ガイド1人。パシュパティ寺院を無人ヘリで空撮していた。この寺院はトリブバン国際空港の西隣にあり,空港内空軍施設に近接している。そのため,空撮に軍施設が写ってしまったらしい。

最近,ネパールは善良な観光客にとって,ますます危険な国になってきた。カトマンズのど真ん中,アメリカンクラブ付近のことについては,何度か報告した。今度は,空港やパシュパティ寺院だ。

それにしても,この情報化時代,このような秘密主義はアナクロではないか。たとえば,グーグルでも,トリブバン空港内軍施設はよく見える。隠しようもない。それでも隠そうとするのが,軍の抜きがたい習性。軍事機密,防衛秘密,特定秘密などの恐ろしさは,そこにある。

これからネパールに行く人には,カメラにくれぐれもご用心いただきたい。最近のカメラは高性能だ。私の初心者用ズーム(55~250mm)付カメラでも,スワヤンブーあたりから市内の軍関係施設を撮ることは十分に可能だ。一つ上の400~800mmレンズをつけ,市内の高台かビル上層階に行けば,どの軍施設であれ,丸見えだろう。

ネパールに行って無邪気にバシャバシャ写真を撮っていると,いつしょっ引かれるか分からない。たまたま軍施設が写っていようものなら,面倒なことになる。桑原くわばら。

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 ■パシュパティ寺院(P)とトリブバン空港(TIA)/空港内軍施設付近(Google)

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2014/03/22 @ 00:15

カテゴリー: 軍事

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