ネパール評論

ネパール研究会

仏陀空港拡張工事,6月末開始予定

バイラワのゴータマ・ブッダ(仏陀)空港の拡張工事が6月末から始まりそうだ(Ekantipur, 5 May)。

事業費9千万ドル。アジア開発銀行から3千万ドル,OPEC国際開発基金から1.5千万ドルの融資を受ける予定。現行1500mの滑走路が3000mに拡張され,国際線の離発着が可能となる。2017年運用開始予定。

拡張工事への応札は,中国5社,スペイン系2社。ここでも中国は元気だ。

この空港拡張については,ルンビニまで20kmということもあり,観光振興が事業目的として強調されている。しかし,タライは広大な平地であり,しかも大市場インドのすぐ近くだ。観光よりもむしろ産業立地としての方が魅力的だ。

仏陀空港が拡張され国際線の離発着が始まれば,カトマンズ(TIA)やポカラ(国際空港新設予定)は敬遠され,タライの産業化が急速に進むのではないだろうか。

 140506 ■仏陀空港拡張予想図(Ekantipur, 10 Jul. 2013)

[参照]ルンビニ  タライ 

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2014/05/06 @ 22:40

カテゴリー: 経済, 旅行

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