ネパール評論

ネパール研究会

30党連合,第二波抗議闘争

マオイスト主導30党連合は,3月19日~4月9日,多数決ではなく合意による憲法の制定を求め,第二波抗議闘争を実施する。ゼネスト(バンダ)もあるらしい。

一方,バイダ派マオイスト(CPN-M)は,プラチャンダ派マオイスト(UCPN-M)に接近,再統合を交渉している。NC,UMLの出方にもよるが,いまのところ早急な再統合は難しそうだ。

肝心の新憲法については,草案は何通りか出来上がっているはずだが,1月22日期限切れ以降,これといった動きはない。次は5月末といわれているが,さてどうなるか?

そもそも,ネパールに本当に成文憲法は必要なのか? 正式成文憲法などなくても,あった時と大差なく,そこそこうまくやっていけているのだから,やはり成文憲法などいらないのではないか? 

英国がお手本。成文憲法などなくても,その気になれば,やっていける。日本製信号機などなくても,ネパールの交差点は,ちゃんと立派に機能している。それと同じこと。

▼セピア色のネパール:1993年8月
150316c ■ダクシンカーリ。退色し補正しきれない。新憲法ができると,ここでの動物供犠も禁止されるかもしれない。

150316d ■時間はまだ時計に奪われることなく,ふんだんに有り余っていた。

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2015/03/18 @ 10:41