ネパール評論

ネパール研究会

グルメ鳥獣との攻防

野生の鳥獣は,人間以上にグルメだ。作物が熟した頃を見計らい,やってきて,賞味する。人間なら「もったいない」と思い,多少へたの方でも食べるが,鳥獣は本能に正直に最も美味いところだけ次々と食べていく。エライ!

が,農民の側は,たまったものではない。あれこれ防御の知恵を絞るが,敵もさるもの,しばらくするとなれ,突破されてしまう。反自然農法で行くのなら,奴らを皆殺しに出来るが,いまや鳥獣人権保護のご時世,そうもいかない。

そこで,農民は泣く泣く専守防衛を図らざるをえない。が,これにはべらぼうに高い経費と途方もない労力が必要だ。勝ち目はない。まったくもって因果なことだ。

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■柵で守られた水田と,それを見守るお地蔵さん(他の仏様かもしれない)

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■キュウリを網で防御/カラスに食われたキュウリ

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2015/07/08 @ 17:44

カテゴリー: 自然, 農業

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