ネパール式パーキンソンの法則,オリ巨大内閣
オリ首相は25日,前日に引き続き,分割による省増設を断行した。巨大内閣40大臣の処遇のためらしい。猫の目改編のため正確には追いきれないが,24~25日の分割再編は次のようなものらしい。
▼省の分割再編(12月25日現在,省の総数31)
・農業開発省 ⇒⇒ 農業開発省 + 畜産開発省
・通商・供給省 ⇒⇒ 通商(供給)省 + 供給省
・保健・人口省 ⇒⇒ 保健(人口)省 + 人口・環境省
・都市開発省 ⇒⇒ 都市開発省 + 上水・衛生省
これは,英政治学者CN.パーキンソンの唱えた「パーキンソンの法則」のネパール版といってもよい。やらなければならない仕事は増えもしないのに,放っておけば,役所や役人は増えていく,ということ。
ネパール憲法では,先述のように,大臣は25人以内と明確に規定されている。これは,つい数か月前,オリ首相をはじめとする現議員自身が圧倒的多数をもって制定した憲法ではないのか。
ネパール最高裁は,日本の最高裁より,はるかに積極的だ。訴えが出されれば,最高裁が巨大内閣を違憲と判断することは,まず間違いないであろう。
谷川昌幸(C)
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