文化災害:朝のシェイクアウトで右往左往
今朝,スマホがケタタマシク鳴ったので,何事かと驚き画面を見ると,「シェイクアウト」緊急警報であった。えっ!!, シェイクアウト・・・・⁇
驚いて,手元の電子辞書(十数年前購入)を引いてみると,「大辞林」には,この語は無し。「ウィズダム英和」では―
「shakeout = 株価暴落,大改変」
そうか,株暴落の緊急警報か,これは大変だ,とビックリし,あわててネットを見ると,株など,暴落してはいない。むしろ,バブル以来の高値,絶好調だ。
変だなぁと思って,スマホ画面をよく見ると,この緊急警報は,阪神淡路大震災記念日(1月17日)に合わせた防災訓練の一環であった。
むろん,震災記念日に避難訓練をするのは,効果的だ。が,避難訓練であれば,誰でもスグ,それと判るような,平易な言葉で警報を出すべきではないか? それなのに,少しばかり古いとはいえ,辞書にも載っていないようなカタカナ用語でーー
シェイクアウト! シェイクアウト!
と絶叫する。が,こんな,わけが分からん舶来カタカナ語では,訓練にも何にもならない。このような「人為的な文化劣化による文化災害」を防止しなければ,人為では如何ともしがたい多くの自然災害に効果的に備えることもまた難しくなる。
文化災害を防止し,自然災害に備えよ!
谷川昌幸(C)
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