ネパール評論

ネパール研究会

麻薬の対日密輸拠点,ネパール

ネパールが,麻薬の対日密輸拠点になりつつあるという(Republica,2012-03-02)。

ネパールのハッシシ(大麻,マリファナ)は高品質で人気があり,対日密輸が増えている。手口は,在日ネパール人宛に送りつけ,なんらかの方法で受け取る方法。日本の警察が宛先にすむネパール人を取り調べても,報道の限りでは,住所を勝手に利用されただけで,実際には,被害者だ。

一方,トリブバン空港では日本人2人がハッシシ所持で逮捕されている。もし故意に持ち帰ろうとしたのなら,地獄のようなネパール監獄を覚悟しての上だろう,立派におつとめを果たし,出てきてほしい。

しかし,もし万が一,誰かに頼まれた荷物に入っていたのであれば,これは善意へのあまりにもむごい報酬だ。全く無関係の在日ネパール人にハッシシが送りつけられているのを見ると,無邪気な日本人観光客が狙われて不思議ではない。

恐ろしいことだが,その防止は容易ではない。いったい,どうしたらよいのだろう?

■カトマンズのハッシシ屋さん,1973年頃(wiki)。

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2012/03/02 @ 21:05

カテゴリー: 社会, 人権

Tagged with , , ,