ネパール評論

ネパール研究会

太陽光発電も中国

Republica(12 Oct)によると,ネパール電力公社(NEA)は,中国企業との間で,30MWの太陽光発電所の建設に合意し,覚書を交わした。NEAが土地を提供し,中国企業がそこに太陽光発電装置を設置,生みだされた電力はNEAが購入する。30MWといえば,関西電力堺太陽光発電所が10MWだから,かなりの規模だ。35年契約で,事業会社の持ち分は中国側98%,ネパール側8%。

さすが中国,目の付け所がよい。ネパールは,水力と同様,太陽光発電にも適地だし,それ以上に,ヒマラヤをバックに中国製太陽光発電パネルが並べば,宣伝効果は大きい。シャープなど日本製ほど変換効率はよくなくても,とにかく設置し場所取りしてしまえば,勝ちだ。

また,この程度のプロジェクトについても,新聞で大きく取り上げさせるなど,中国は広報活動もうまい。ダム(西セティ他),空港(ポカラ他),レジャーランド(ルンビニ他)など,まさに昇竜の勢いである。

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2012/10/12 @ 14:30

カテゴリー: 経済, 中国

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