4大政党管理下の選挙管理内閣
レグミ暫定内閣議長が,3月18日,8大臣を追加指名し,組閣は完了した。内閣議長(首相)は最高裁長官,10大臣は全員が元官僚。政治家を完全に排除した,珍奇な政府である。
レグミ議長は,これからこの暫定内閣を率い,行政一般に加え,選管委員長をはじめとする主要機関人事,暫定憲法の選挙関連条文改正などの重要な任務を遂行していくことになる。
この暫定内閣は,形式的には「テクノクラート支配」,実質的には4大政党による「4党独裁」である。4党が牛耳る「高レベル政治委員会」の議長は,マオイストのプラチャンダ議長。プラチャンダ議長がレグミ議長を操ることになりかねない。
いずれにせよ,ここにはもはや民主主義の残り香すらない。Big Four(4大政党)支配か,あるいは官僚が頑張ればテクノクラート支配となる。政治破綻寸前の国家危機管理内閣とはいえ,非民主的な談合政治となることは避けられないだろう。
■今度こそ,この美しい予定調和が実現するのだろうか? (選管HPより)
谷川昌幸(C)
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