ネパール評論

ネパール研究会

カトマンズの壁画: 寺院

ティンクネ~マイティガル道路の拡幅近代化のためマイティガル手前の丘が削り取られ,大きな壁ができた。ここに描かれたのが,この寺院。

壁は巨大だし,前景は超近代的ソーラー街路灯付き高規格道路。舞台装置は申し分ないが,作品はいまいち。文字遊びの「Let’s stART」も,遊びきれていない。空間ができると埋めたくなる心理はわからないではないが,広ければ広いほど,使い方は難しくなるようだ。

151208d

151208c151208b

ここは,強引な拡幅工事により1階部分が削り取られた家が頑張っているところ。この家は,本格的な補修が行われていたので,このまま存続することになるのだろう。こちらの方がシュールであり,作品としては面白い。

151208a

【参照】 国土改造ブームのネパール 震災なきがごときカトマンズ

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2015/12/08 @ 08:36