ネパール評論

ネパール研究会

早春の小川のカワセミ

宝塚のわが下駄箱アパートのすぐ傍を小さな小川が流れている。市街地の小川だが,緑濃い六甲山のおかげで,清流は真夏でも絶えることはない。

今日(3月21日),散歩に行くと,岸辺にははや早春の花々が咲き,小鳥たちが水浴びに来ていた。その風景の写真を撮っていると,目の前に,なんとあの幻の小鳥カワセミがやってきた。総天然色! 美しい。残念ながら,写真には撮り損ねた。(参照:「水辺の宝石」カワセミきらり」神戸新聞,「カワセミ」サントリー愛鳥活動)

この小川の岸辺では,真冬を除けばいつも季節の野の花が咲き,梅雨には蛍が群舞し,夏や秋にはトンボが飛び交う。セキレイも来れば,オシドリや白鷺(?)も来る。

むろん,小川は交通の邪魔だし,そこにカワセミが来ようが,蛍が群舞しようが,国民総生産(GNP)には何の関係もない。いや,むしろ,そんなものを愛で時間をつぶす市民が増えたら,消費は減退し,経済的にはマイナス効果しかない。だから,そんな厄介者の小川など埋め立て,あるいは暗渠にし,道路や商業地などをつくった方がよい,といった意見が出てくるのもわからないではない。

しかし,ここは考えどころーー小川か道路か? カワセミか商売か? 

160321b160321a■岸辺の花とツグミ(?)

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2016/03/21 @ 19:15

カテゴリー: 経済, 自然, 文化

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