ネパール評論

ネパール研究会

「共和国記念日」祝賀メッセージ,中国と北朝鮮だけ

ネパールで5月28日,第9回「共和国記念日」が祝われたが,ネパリ・タイムズ=mysansar.com(5月30日)記事によれば,祝賀メッセージを寄せたのは中国と北朝鮮の2か国のみであった。しかも,ネパール政府が披露したのは中国のメッセージのみだったという。ちょっと変だし,メッセージを寄せた国が他にもあったという記事もあるが,ここではネパリ・タイムズの記事を紹介する。

同記事によれば,北朝鮮祝賀メッセージが披露されなかったのは,(1)「共和国」の建国記念祝賀と明記されていなかった,(2)北朝鮮側の署名が金正恩労働党委員長ではなく金永南最高人民会議委員長だった,(3)国際的非難を浴びている北朝鮮との関係を際立たせたくなかった,といったことが理由として考えられるという。

いずれにせよ,オリ政府が共和国記念日に披露したのが中国からの祝賀メッセージだけだった――と報道された――のは,たいへん興味深い事実である。

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Pyongyang, May 28 (KCNA) — Kim Yong Nam, president of the Presidium of the Supreme People’s Assembly of the DPRK, Saturday sent a message of greeting to Bidhya Devi Bhandari, president of the Federal Democratic Republic of Nepal, on the occasion of its national day.

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2016/06/01 @ 23:19

カテゴリー: 外交, 政党, 中国

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