ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

ゴビンダ・KC医師のハンスト闘争(2)

1.ゴビンダ・KC医師
コビンダ・KC(गोविन्द के.सी.)は,1957年生まれ。整形外科医。ビル病院を経て,トリブバン大学医学部教育研究病院(TUTH)教授。私立病院勤務経験なし。

ゴビンダ医師は,貧者や僻地の医療に自ら医師として献身し,また彼らのための医療制度の改革改善に尽力。さらに,印,パ,ミャンマー,ハイチ,フィリピンなど海外被災地の緊急医療支援にも積極的に参加してきた。

ゴビンダ医師にとって,医学は立身出世や金儲けのためではなく,なによりもまず住民の健康を目的とするものでなければならない。そうした観点から見ると,ネパールの現状は,惨憺たるものだ。医学教育も医療制度もコネや利権にむしばまれ,社会的弱者にとって状況は1990年民主化以前よりもむしろ悪化してさえいる。

そこで,ゴビンダ医師は,医学教育と医療制度の抜本改革を唱え,政府にその着手・推進を訴えてきた。しかし,政府は医療マフィアの暗躍を押さえることが出来ず,改革は一向に進まない。そこで彼は,数年前から,ハンストにより世論を喚起し,政府を動かすことを試み始めたのである(*1)。

[ゴビンダ医師のハンスト*1]
 第1回 2012年7月5日~8日
 第2回 2012年8月11日~17日
 第3回 2014年1月11日~24日
 第4回 2014年2月8日~15日
 第5回 2015年2月20日~3月3日
 第6回 2015年8月24日~9月6日
 第7回 2015年9月19日~29日
 第8回 2016年7月10日~24日

160831a■TUTH

*1 “Four-point agreement forged, Dr KC to end hunger strike,” Himalayan, 24 Jul 2016

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2016/09/03 @ 17:58

カテゴリー: 社会, 教育

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