ネパール評論

ネパール研究会

京都の米軍基地(102):殺風景な米軍住宅

元旦に行ってみて驚いたのは,第四に,網野町島津の米軍住宅(軍属用集合住宅)。丹後町袖志の基地近くにいくらでも土地はあるのに,なぜこれほど離れた島津に軍用住宅を調達したのか? 道路事情は,特需改修が急ピッチで進められているとはいえ,まだまだ良くはない。特に冬は,日本有数の豪雪地帯。大丈夫か? 住宅駐車場には,「Y」ナンバー車が多数ズラリと駐車していた。(「Y」ナンバー:軍人・軍属の個人所有車。様々な特権があり,事故処理困難な場合が少なくない。)

島津の米軍住宅は,外から見るかぎりでは,殺風景で寒々とした感じを否めなかった。周囲の地域社会と馴染むのは難しそうだ。正面にレストラン「Shatte mo Coco」の小さな看板は出ていたが,このような住宅での滞在が長くなれば,疎外感にさいなまれ,ストレスが募るのではないだろうか。

敵性言語を今もって受け入れない偏狭な日本本土の,かつては三大秘境の一つとまでいわれた遠隔地に進駐させられている米国軍人・軍属の皆さんにも,ご同情申し上げる。

170104■基地(上図)から遠い米軍住宅()(google)

170104a■米軍住宅正面

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■駐車場(看板は「米軍Xバンドレーダー基地反対・京都/近畿連絡会」設置)/駐車中の「京都Y・・・・」ナンバー車(番号数字消去)

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2017/01/04 @ 10:02