ネパール評論

ネパール研究会

京都の米軍基地(103):反対ビラなし

元旦に行ってみて驚いたのは,第五に,米軍基地反対ビラが,後述看板を除けば,一つも見られなかったこと。基地運用開始前後頃までは,今回走った道路沿いに反対ポスターやビラが多数掲示されていた。ところが,注意深く見ていたが,袖志や尾和の集落内を含め,今回は一つもなかった。

これは,反対派の戦術転換の結果であろうが,その背後には,すでに出来上がってしまったものはもはやどうしようもないという,何らかの諦め心情が多かれ少なかれあるのではないかと思われる。「国益」を掲げ,官僚主義的狡知と利権で強引に既成事実を積み重ねていく権力との闘いは,難しい。

そうした中,平海岸駐車場向い道路わきの看板と,島津米軍住宅隣の看板は,残っていた。勇気ある反対闘争だ。

170105c■元日の平海岸

170105a170105b■平海岸駐車場向いの反対看板

170105d■島津米軍住宅隣の反対看板。駐車は「Y」ナンバー車(数字消去)

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2017/01/05 @ 09:45