ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

制憲議会選挙2013(7):ゼネストか商売か?

バイダ派マオイストを中心とする反選挙33党連合が,11月11日から10日間の選挙粉砕バンダ(ゼネスト)を宣言している。

日本では想像も出来ないことだが,バンダは完全ゼネスト。乗り物は人力車も含め一切禁止。店もすべて閉める。今回は犬一匹歩かせないそうだ。

もしバンダを無視すれば,車はボコボコにされ,店は破壊される。以前,何回か移動のためやむなくバンダ破りを試みたが,いたるところで攻撃され,恐ろしかった。いかにも外人といった風体でも容赦なし。本気のバンダは,戦場のようなもの。そのつもりで行動しないと,危険だ。

が,そんなバンダ(ゼネスト)を10日間もやられては,たまったものではない。そこで選挙で正統性を確保したい大政党はむろんのこと,市民社会諸団体や商工会議所(FNCCI)などもバンダ反対声明を出したし,選挙民主主義と「法の支配」を唱える西洋諸国もバンダに猛反対だ。お隣の中国ですら,選挙をやれ,と圧力をかけている。

反選挙33党連合は,四面楚歌,追い詰められ,バンダ中止の観測気球を上げ始めた。UCPN-M(プラチャンダ議長)かどこかの政党と取引が成立すれば,バンダ中止の公算もある。ただ,メンツのため,1,2日のバンダは避けられないのではないかと噂されている。

選挙は,ネパールでは,いまや官民挙げての一大産業。GDPの2.5%を占めるともいわれている*。たとえば,旗やビラを作成する広告業者。各党の旗や横断幕の見本が,所狭しと展示されている。イデオロギーは何であれ,発注政党は,上得意様なのだ。一目見てそれと分かる,産業としての選挙の典型であろう。 
  * http://www.myrepublica.com/portal/index.php?action=news_details&news_id=64136

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■看板屋店頭(バグバザール)

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■政党ビラ(バグバザール)

Written by Tanigawa

2013/11/09 @ 23:36

カテゴリー: 選挙

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