ネパール評論

ネパール研究会

学校の地震被害

地震では,各地の学校が甚大な被害を受けていると思われる。地方の状況はまだわからないが,たとえばカトマンズ市内ディリバザールのスリョダヤ校

三十年ほど前,初めて訪問した時は,他の学校と同様,電気もない小さな小屋のような学校だった。幸い,校長が根からの子供好き,世話好き,教育熱心だったので,徐々に拡大し,やがて下図のような格調のある文化財級の古い建物を借りて校舎とし,子供たちを教え始めた。

この校舎が,今回の地震で大きな被害を受けた。幸い土曜休日だったので,校内での子供たちや先生方の被害はなかったようだ。

しかし,校舎は,倒壊はまぬかれたものの,各所に亀裂が入り,構造部分に大きなダメージを受けたため,このままではもはや授業再開は無理のようだ。

こうした校舎被害は,他にも多いに違いない。教育分野での被害の拡大も心配される。

▼震災以前の校舎(2004年度学校カレンダー)
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震災直後:校舎と校庭避難テント
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Written by Tanigawa

2015/04/30 @ 13:04

カテゴリー: ネパール, 国際協力, 教育

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