ネパール評論

ネパール研究会

憲法案修正提案,9月5日締切

主要4党(NC,UML,UCPN,MJF-L)は,マデシやタルーあるいは他のジャナジャーティ諸派の停止要求を拒否し,憲法制定手続きを予定通り進めている。

憲法起草委員会(シタウラ委員長)が8月21日制憲議会議長に提出し,23日制憲議会に上程された憲法案は,8月26日から審議され,8月30日全体についての審議は終了した。この審議をもとに,各議員は修正案を9月5日までに提出する。その後,憲法案は逐条審議され,修正案は2/3の多数をもって可決される。予定通り進めば,これらの制憲手続きは9月17日までにすべて完了する。

しかし,タライでは,憲法案に対する激しい反対運動が続いている。8月31日,サプタリでバンダ破りのマイクロバスが焼かれたし,チトワンでも衝突が広がっている。また,カトマンズや他の都市部への物資輸送も,厳重な警備をつけなければ,困難となってきた。この状況で,予定通り制憲手続きを進められるかどうか? 予断を許さない。

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2015/08/31 @ 22:29

カテゴリー: 憲法

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