第13回欧印首脳会談共同声明,ネパール激怒
第13回欧印首脳会談がブリュッセルで3月30日に開催され,インド側からはモディ首相,欧州側からはドナルド・トゥスク欧州理事会議長とジャン=クロード・ユンケル欧州委員会委員長が出席,「共同声明」(3月30日付)が発表された。
*Joint Statement 13th EU-India Summit, Brussels, 30 March 2016
「共同声明」は41項目にも及ぶ包括的なもの。
●戦略的欧印連携の強化:1-6
●外交,人権および安全保障の協力促進:7-23
●貿易経済協力による成長と雇用促進:24-34
●未来世代のためのグローバルな繁栄:35-38
●戦略的連携への市民参加促進:39-41
この「共同声明」は,第17項目において,ネパールに言及し,次のように述べている。
「17 EUとインドは,2015年大震災後のネパール再建を,能力開発や長期的開発事業をも含め,継続して支援していくことを確約した。また,EUとインドは,ネパールにおいて憲法を持続可能な包摂的なものとすることが必要だということについても合意した。憲法上の残された諸問題を一定期間内に解決し,政治的安定と経済的発展を促進するためである。[以下,モルディブ関係]」
このネパール言及部分について,ネパール政府は激怒した。なぜか? 先の「中国・ネパール共同声明」とも関連づけ,検討していくことにする。
谷川昌幸(C)
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