イタリアの旅(8):軽三輪の風格
伝統と革新の国イタリアでは,自動車も新型車に伍して旧型車が頑張っている。特に懐かしく印象的であったのが,軽三輪(小型三輪)。日本のかつての名車ミゼット(ダイハツ)そっくりの車が,現役で走り回っている。
アルプス山麓のアオスタ谷では,写真には撮り損ねたが,古い古~い,2サイクルエンジンの軽三輪が細い農道を登っていった。もう少し新しい軽三輪だと,荷物配達,清掃作業などに,あちこちで使用されていた。
ミラノでは,おそらく伝統的デザインの面白さを意識したのであろう,スフォルツァ城の中庭に,シェイクスピアをもじったイラスト付きの軽三輪を停めていた。
古いものは,生活の場で使われているのを見ると,なおさら懐かしさがつのる。農作業用荷車や,山小屋への荷揚げに今なお使われている役馬のように。
谷川昌幸(C)
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