ネパール評論 Nepal Review

ネパール研究会

カトマンズ市街の震災「軽微」,観光支障なし

私は,カトマンズ在住でも建築専門家でもない。したがって,以下は,一介の外人短期旅行者が通りすがりに見た,カトマンズ市街の単なる印象にすぎない。科学的総合的評価は,専門家の調査報告をご覧ください。

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今日(7月15日)午後,カトマンズ市街をざっと見て歩いた限りでは,建物の地震被害は,表通りからはほとんど見て取れなかった。街は,人々が忙しく行きかい,商品があふれかえり,活気に満ち満ちていた。むろん外からは見えない構造部分に致命的なダメージがあり使用できなくなった建物(特に中高層ビル)も少なくないであろうが,そうしたところには危険表示がしてあるので,注意さえしておれば観光には何の支障もない。見て歩いたのは,以下のコース。

タメルで両替後,タクシーでディリバザールへ。
ディリバザール(ガッテクロ,マイティデビ) → バグバザールアサンインドラチョーク 旧王宮・バサンタプル ニューロードスンダラバスパーク

両替に立ち寄った観光基地タメルは,平常通り。ヒマラヤ銀行の建物の壁にはごく小さなヒビが少し入っていたが,地震によるものかどうか,わからない。わが自宅マンションのヒビに比べたら,はるかにましな程度。隣の寺院は全く無傷。円安はこたえるが,タメル観光には何の支障もない。

ディリバザールのガッテクロ,マイティデビ付近は地盤が悪いらしく,崩壊が数棟みられたが,以前いくどか通りがかり,古いので絶対壊れるに違いないと思っていた家々は,すべて無事であった。この付近でも,よく注意していなければ,震災被害には気づかない。

バグバザールにも古い建物が多いが,外から見た限り被害なし。知人の古い古い5階建ての家屋も,無傷だった。

アサンインドラチョークでも,以前から自然崩壊しつつあった建物が少し崩れたくらいで,外から見る限り大被害なし。いつものように買い物客らで大混雑していた。平常通り。

これら市街地に比べ被害が大きかったのが,旧王宮とその周辺の寺院。多くが全壊,半壊状態だったが,それらは庶民の日常生活には直接関係はない。また観光に大きな支障が出るほどのことでもない。以前から自然崩壊しつつあった古い建物の崩壊が少し早まっただけ。すべて形あるものは壊れる。

スンダラではビムセン塔が倒壊し,犠牲者が出た。大参事には違いないが,行ってみて驚いたのは,壊れたのは塔だけで,周囲は見るかぎりでは全くの無傷ということ。塔の周りの店やレストランは平常通り営業し,大繁盛していた。(ただし,少し離れた巨大商業ビル[CTCビル?]は,手抜き工事だったらしく,全面に大きな亀裂が入り,使用不能のように見えた。)

このように,カトマンズ市街を表通りから一瞥した限りでは,被害は局所的であり,それらを除けば,ほとんど気づかないほど被害は全体としては「軽微」であった。したがって,観光に来て何の不安も支障もないことは,いうまでもない。

最後にもう一度念を押しておくが,以上は,外人短期旅行者が外から見て感じた街の単なる印象にすぎない。科学的総合評価は専門家の調査報告でご確認ください。

▼古い建物健在
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 ■マイティデビ/バグバザール

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 ■バグバザール/アサン

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 ■インドラチョーク/スンダラ(商業ビル6Fより)

150716i
 ■スンダラ

▼部分崩壊
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 ■ダルバル校(ラーニポカリ向かい)/アサン

▼超近代社会ネパールの繁栄(ネパール航空前付近)
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参照
他地域における震災状況⇒⇒震災深刻
 バクタプル近郊山村の震災瞥見(2015-07-17)
 震災深刻(1),バラジュ付近(2015-07-18)
 震災深刻(2):ラニバン付近(2015-07-20)

谷川昌幸(C)

Written by Tanigawa

2015/07/16 @ 14:01

カテゴリー: 社会, 旅行

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